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SEOCPAS > 2010 > 12月

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 これまでネットビジネスでは、あまり重視されてこなかったのが高齢者層です。
ネットにアクセスする人口が少ないことが大きな原因でしたが、近年は様相が急速に変化しつつあります。総務省発表データによると、65歳以上の高齢者で、インターネットを利用している人は、36.9%にのぼります。特に、65歳~69歳までの層に限れば、前年比20%以上の伸びを示しており、急増している現状がうかがえます。

 原因としては、OSや機器が扱いやすくなったこと。パソコンのセッティングや利用についてティーチングしてくれるさまざまなサービスが拡充してきたこと。などさまざまな環境要因があげられます。実際、株式会社NTTデータ経営研究所のパソコン調査でも、高齢者の操作能力は、一般に認識されているより高く、若年層とほぼ同等レベルにある、という結果が報告されています。
また、図書館や市役所など、インターネットサービスが充実してきており、「高齢者にとって知りたい情報がネットで得られるようになってきた」という変化も、利用をうながす要因となっています。高齢者のパソコン利用はこれから確実に増加していくでしょう。
 
 もともと高齢者は、時間と資金に余裕を持つ人が多く、物販においては非常に高いレスポンスが期待できる層です。また、体力的なハンデから、出歩くことや、重たい買い物を運ぶことに不便を感じることが多く、通販のヘビーユーザーが多い層でもあります。
インターネットビジネスにおいては、ぜひとも取り込みたい層だと言えます。


高齢者を取り込む手法

【紙媒体の利用】
 高齢者には、紙媒体に対する愛着や信頼感を持つ層が多い、という特性があります。
新聞や雑誌に高齢者向けサプリメントやサポーターなどの広告が多いのはこのためです。
まずこういった紙媒体で販促を行い、サイトに誘導することで、継続的なサイトの利用を期待することができます。資金に余裕があれば、発行部数の多い新聞や雑誌展開が効果的ですが、その他にも下記のようなコストパフォーマンスの高い媒体があります。

①主に高齢者を対象とした雑誌
健康系では「いきいき」や「ゆほびか」。その他、趣味の雑誌もさまざまに発刊されています。歌舞伎専門誌「演劇界」や、「邦楽と舞踊」などは、発行部数こそ少ないものの、読者に富裕層が多いことが知られています。こういった特徴を理解した上で、販売したいアイテムによって、媒体を選択すれば、非常に有効な誘導が可能です。

②ニュースレター
 各企業やショップが発行するニュースレターは、その顧客層が対象ですから、販売したいアイテムによって、非常に細分化したアプローチが可能です。たとえば地域の整体院などが発行するものであれば、「健康を気遣う当該地域の高齢者」が目にする機会が非常に高い、と言えます。
こういった媒体であれば、非常に安価に(ときには情報を提供することで、無料でも可能です)、ホームページへの誘導広告を掲載することができます。

③通販への同梱
 通信販売を行う業者の中には、同梱サービスを展開しているものが少なくありません。
これには、「パンフレットに同梱する」、「商品に同梱する」、「請求書に同梱する」などの種別があり、特に商品や請求書に同梱されるチラシやカタログは、必ず開封されるため、高いレスポンスが期待できます。
また、信頼性の高い通販大手のアイテムに同梱されることで、「同等の信頼感を得られる」という利点も小さくありません。


【メールでの誘導】
 高齢者のネット利用状況の中でも、電子メールの利用については、一般の利用者とほぼ同等の頻度となっています。先に紹介した株式会社NTTデータ経営研究所の調べでは、ともに98.7%となっており、差異はない、と結論づけられています。
時間に余裕のある高齢者は、メルマガやステップメールに目を通してくれる率が高い顧客層です。少し長めのテキストでも読んでいただけるので、信頼感を確立するため、しっかりとしたテキストをライティングすることが大切です。
 

【高齢者向けサイトとのリンク】
 近年、高齢者を対象としたサイトが急増中です。ただ、まだまだコンテンツやリンクも少ないため、こういったサイトに情報を提供したり、リンクを貼ることによって、低コストでの高齢者誘導が可能です。
高齢者向けのSNSなど、コミュニティを利用することで、SNS全体の活発化に寄与し、WINWINの関係を築くことができれば、非常に有効な販促活動となります。


サイトデザインの注意点
 どんな顧客層が対象であっても、基本となるのはユーザビリティーです。顧客層の特徴に沿った工夫や配慮を盛り込むことで、より高いユーザビリティーを提供することが可能となります。
高齢者を対象とするサイトでは当然、高齢者の特性を理解した上で、ユーザビリティーを考慮する必要があります。


○視認性『白内障対策のあるなしで、こんなに違う視認性』
 高齢者に対する配慮で、もっとも大切なのが視認性です。
視力は年齢とともに衰えますが、特に白内障が進むと、色に対する視認性が大きく変化します。
緑色と青、黄色と白などが非常に判別しにくくなるのです。日常の中でよく使われる色なので、サイトデザインでも頻繁に利用されていますが、「緑と青」、「黄色と白」という組み合わせは、なるべく避けるべきです。
 簡単な判別方法として、黄色のセロファン紙を用いる方法があります。これを目に当てて、画面を見直してみてください。見づらくなっている部分は、白内障が進んだ高齢者にとっては視認しにくいと認識できます。高齢者向けをうたったサイトにも、こういった色の組み合わせを用いているものが意外に多く見られました。


○フォント『大きさと太さで視認性を確保』
 先の(株)NTTデータ経営研究所調べでは、ネットを利用する高齢者の48.6%がパソコンの『文字を大きくする機能』を利用しているそうです。視認性を考える上で、使用するフォントの選択が大切であることがよくわかります。太めのゴシック体など、ハッキリ見えやすいものが最適です。筆文字に近いフォントも好感度が高いのですが、使用する場合には、大きめのポイントを設定して、視認性を確保しましょう。


○色の好み『年齢層によって、好まれる色は意外に違う』
 年齢層によって、好む色は変わってきます。財団法人日本色彩研究所の調べによると、団塊世代の男性は、他の層に比べ、ライトグリーンを好む率が高くなっています。また同報告では、団塊世代の女性は赤紫を嫌う、といった特徴もあげられています。有料になりますが、こういったデータの詳細を提供してくれる業者もありますから、ご利用されてもよいでしょう。

 また、色については、ある種の配慮も必要となってきます。高齢ドライバー向けの紅葉マークデザインは、黄色とオレンジの色彩が「枯れ葉の色」をイメージさせることから、高齢者に大変不評でした。色のイメージを押しつけられることについては、センシティブな反応も見られるため、好まれるサイトを構築する上で、注意が必要です。


○英語表記は避ける『親しみを感じるのは、横文字より漢字』
 戦中に教育を受けた高齢者では、ローマ字が読めない方も少なくありません。また日ごろ英語に親しむ機会も少ないため、横文字はそれだけでしばしば敬遠されます。同じことを表現するのに、多少難しい漢字や言い回しが必要であっても、横文字を避けた方が好まれます。
「コストパフォーマンス」より、「費用対効果」の方が、圧倒的に理解されやすい、と考えるべきです。


 2010年にロイターで報道されたニュースに「年配者は若者の不幸なニュースを好む」という、ものがありました。ドイツとアメリカの大学が共同で行った実験の結果、年配者は若者が不幸な目に遭うニュースを好んで視聴しましたが、若者が視聴するニュースについては、特にそういった年齢的な偏りは見られなかったそうです。

 研究者は「若者が中心的に扱われている社会の中で、『阻害されている』と感じることの多い高齢者は、若者が不幸な目に遭うニュースを見て溜飲を下げる傾向にあるのだろう」と分析しています。

 これまでインターネット社会では、一般社会に増して、若者を中心に企画される傾向が強かったかもしれません。ウェブサイトの構築において、高齢者に配慮することは、物販に資するだけでなく、より多くの人を幸せにするインターネット社会を築くことにもつながります。
ぜひ、これからは高齢者も喜んでくれるようなウェブサイト作りにも配慮していきましょう。

 物販サイトの有名な失敗例として、アメリカの某PC直販サイトをあげることができるかもしれません。
女性向けに特化した販売サイトとして、レシピ、ダイエット、古着ショッピングサイトの動画などを載せたホームページを作成。パソコンについてはスペックではなく、カラーバリエーションなどの情報を前面に押し出したところ、逆に女性閲覧者から反感を買ってしまい、短期で閉鎖することになってしまった、というケースです。
「女性はこう言うものが好きなはず」という姿勢が、押しつけとして感じられ、また本来もっとも大切なはずのスペック情報を深部に置いたことで、「どうせ女性にはわからない」といういささか見下した姿勢と受け取られたものです。サイトのコンセプトを構築するに当たって、実際にどういった考えが根底にあったのか、不明ですが、事実はどうであるにせよ、そう受け取られてしまえば、物販サイトとしては大失敗です。

 この失敗例に見られるように、女心は複雑であり、女性を意識したSEOは容易ではありませんが、それでもなお、物販において女性を無視することはできません。女性こそが、現代の消費活動の主役だからです。女性の関心を集めることができれば、そのアイテムはもう「売れたも同然」と言えるかもしれません。
今回はそんな女性に向けたサイト構築をご紹介します。


インターネット利用における女性の特性と対応策

①情報取得を好む男性vs人間関係促進を好む女性
 同様のインターネット環境に置かれていても、男女でその行動には大きな違いがあります。アメリカの研究レポート配信機関「Pew Internet and American Life Project」が発表しているレポートでは「男性は提供される経験ゆえにインターネットを好むが、女性は人間関係を促進させる効果ゆえにインターネットを好む」と分析されています。男性がオンライン取引きやWikipediaなど、オンライン情報検索の利用頻度が高いのに対し、女性ではブログやSNS、電子メールの利用が多いことを裏打ちするデータと言えるでしょう。

 SNSやブログの利用については、メディア環境研究所が発表したデータに、その傾向を見ることができます。SNS利用者は20代では60.4%、30代では37.3%となっています。いずれも前年度より低い数字となっていますが、これはパソコンからではなく、携帯からアクセスする方が増えたせいではないか、とも推測されています(計測はパソコンのみのため)。

 ブログを利用する方も多く、年齢層では30代がトップとなっています。子供の運動会など、日常にイベントが多いため、そういった記録を公開することに楽しみを覚える層が多いものと見られています。

 また、口コミなどの多いソーシャルメディアの利用が多いのも女性の特徴です。SNSとして有名なMixiの他に、AmazonやAmebaが利用率トップ3にあげられます。いずれも単に情報を見るだけでなく、口コミなど双方向のコミュニケーションがとれるメディアといえます。


【対応策】
 SNSやブログを利用したアフィリエイトは目新しいものではありませんが、あらためてその効果を見直すべきかもしれません。またMan To Manを意識させるステップメールなどの導入も、有効です。
同性、同年齢など共通項の多い方が発信する情報には、特に敏感な反応がみられます。発展著しいソーシャルサイトにおける口コミの効果には、特に強い販促効果が期待できる一方、マイナス情報を発信された場合には、素早い対応が必要です。


②SEO用語の違い
 当然のことですが、男女で関心事は違います。たとえばタレントや有名人についても、女性が好む人物と男性が好む人物には大きな差異があります。
男性が関心を示すスポーツ選手やビジネスパーソン、政治家などは、男女関係なく知名度が高い存在であることが多いのに対し、女性誌に登場するファッションモデルなどは、主に女性のみが関心を持つ対象である場合が大半です。
こういった差異を理解し、うまく利用すれば、コストパフォーマンスの高いSEO対策が可能であると同時に、サイトへの効果的な導入が図れます。


【対応策】
 料理や収納など、家事に関連するアイテムやエキスパートなどは、一般的に男性からの知名度は低いのですが、女性には非常に有名な用語が多く見られます。書店で女性誌のコーナーを見て回るだけでも、ヒントになる用語をいくつも見つけることが可能です。
また、ネット上でヒントを探すなら、下記のようなランキングサイトをのぞいてみるのもよいでしょう。
各年代別に、女性が興味を持っている検索用語がランキングされており、そのときどきに女性が興味を持っている事柄が一目でわかります。
http://search.biglobe.ne.jp/ranking/sougou/women_r1.html

 その他、性別、年代別にさまざまなSEO情報を提供している業者がありますから、より高い精度を期すには、そういった情報を利用するのもよいでしょう。


③利用する時間帯の違い
 男女で利用時間帯に違いがある、という報告がNielsen//Netratingsから発表されています。男性の利用が夜になってからピークを迎えるのに対して、女性は夕方から夜までとピークの時間帯が広いことがわかっています。

 日本でも、千趣会が女性を対象とした利用時間帯のアンケートを行っています。平日のネット利用率をのぞいてみると、[8時~12時:20.7%][20時~22時:23.2%][22時~24時:20.8%]となっています。注目すべきは、午前中の利用率の高さでしょう。
平日の昼間は仕事に出かけていることが多い男性に対し、女性にはそういった縛りが少ないため、欧米で見られた研究結果と同じく、広い時間帯で、ネットを利用していることがわかります。
また、生活スタイルそのものが反映されている結果から推測すると、食事の用意をする時間帯などには、一時的に女性の利用が減ることも予測されます。
 

【対応策】
 たとえば食事の用意に追われる時間帯には、全体的な利用率は下がるかもしれませんが、レシピなどの利用は増えるものと推測されます。食品などについての情報を記載したメルマガやステップメールを配信する、あるいは時間限定の特売フェアを開催するなど、女性の生活時間帯を意識することで、よりレスポンスの高い戦略を立てることが可能となります。


④短時間で目的情報にたどり着く
 「Nielsen//Netratings」の報告によりますと、女性は男性にくらべ、無駄な時間を使わず短時間で目的の情報にたどり着くそうです。男性は関連性の感じられる情報に出会うと、とりあえず読んでみるのに対し、女性は目的情報意外に目を向けない。あるいは直感的にサイト構成などを読み取って情報にたどり着くのが速い、といった特性があるようです。


【対応策】
 冒頭でご紹介したPC通販サイトの失敗例ではありませんが、必要な情報を階層の奥に配置するのはNGです。商品紹介も「まず結論から入り、その後傍証を並べていく」という倒序型スタイルで、飽きさせないことが大切です。


④携帯への依存度が高い
 女性の特性として忘れてはならないのが、携帯利用率の高さです。さまざまな調査結果が報告されていますが、特に20代や10代の女性では利用率が95%近くに上り、ほぼ毎日利用していることがわかっています。
また、この層は他の層に比べ、携帯サイトの情報に対し「信憑性がある」と感じている率が高いのも特徴です。


【対応策】
 若年層への物販では、携帯サイトの作成が欠かせません。また、作成したサイトへの導入として、販促活動の際にQRコードを積極的に利用すべきでしょう。

 ライティングにおいても、平易な表現や、あるいは話し言葉に近いライティングが好まれます。
テキストのテイストを考えるとき、「信頼性」と「親しみやすさ」は、時に矛盾するものとなります。たとえば、同じ事実を表現する際に、「最適と思われます」と書くか「いいと思うよ♪」と書くか、といったように。
携帯を好む若年層の女性は、もともと携帯サイトに対する信頼感が高いため、ある程度「信頼性」を犠牲にしても、親しみやすく読みやすいテキストの作成がベターです。



 他にも、女性向けにアピールする手法としては、サイトのデザインなども非常に大切です。
カラーやフォント、写真やイラストを選択する際にも、男性向けサイトより慎重に考慮する必要があります。
 
 基本的には、わかりやすくて使いやすく、綺麗で親近感の持てるもの、というのが女性の心をつかむサイト構成の条件となります。どれもごく当たり前のことですが、その精度やこだわりにおいて、男性には判断しがたい部分があるのも事実です。

 サイト制作の責任者が男性であるなら、ぜひ「基本的には自分にはわからない」という姿勢を保ち、女性の意見を率直に取り入れることをお薦めします。

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